2月に開催された「技能グランプリ」という職人技を競う全国大会で、熊本の職人が見事 優勝しました。いったいどんな方なのか取材しました。
熊本県宇城市の「平田畳店」、創業およそ130年の老舗です。

日本一の畳職人が5代目の平田享助(ひらた きょうすけ)さん(39)です。
平田畳店5代目 平田享助さん「(優勝した時は)実感がなかったですね。本当に自分でいいのかなって。ただ、周りの人が喜んでくれたのがすごく嬉しかった」

今年6度目の出場で念願の日本一に輝きました。今は機械での製作が主流ですが、大会では手縫いの技術を競います。
寸法の精度が競技のポイントになります。

平田さん「(畳の)寸法や厚みの正確性には、自信があります」
平田さんが取り出したのは、大会のサイズに合わせた畳の木枠。ここに平田さんが作った畳をはめると、ぴったり。

大会まで仕事の合間に、手縫いの畳を作ってはサイズを確かめる作業を繰り返したんだそう。

平田さん「(練習で作った畳は)何十枚 何百枚とかになると思います。(大会まで)ひたすら練習することだけを考えていた」
ストイックな練習で日本一になった平田さん、今後は若手の育成にも力を入れるそうです。
後生川凜アナウンサー「手縫いということは、一つ一つの作業が最終的に影響してくるでしょうけど、かなり繊細な作業ですよね」
そんな平田さん、実はもう一つ頂点を目指していることがあります。
それが「ボディビル」。ポーズをとっているのは平田さん。

去年熊本で開催された大会で4位。
後生川アナ「すぐにはちょっと信じられないですけど、同じ方ですよね?」
今年も夏の大会に出場予定ということで、ここから追い込んで、ボディビルの大会でも優勝を目指すようです。