7月に開幕するパリ五輪に向け、各競技で次々と日本代表が決定している。アーチェリーもあす9日から2日間、五輪世界最終予選に出場する代表選考会が行われる。その中には史上最年少16歳(当時)で日本代表入りを果たした園田稚(21・早稲田大)の名前も。東京五輪代表2次選考会で落選、その悔しさをバネに成長を続けるホープがパリ五輪への想いを語った。
史上最年少16歳で代表入りから東京五輪落選
大分県別府市出身の園田は中学1年生の時に母のすすめでアーチェリーを始め、中学3年生(2017年)の時に親元を離れ世界で活躍できる選手育成を目標とした「JOCエリートアカデミー」に入校。2018年に史上最年少の16歳で日本代表入りし、2019年の世界ユース選手権で個人銀メダル、混合銅メダルと国際大会で結果を残し一躍注目を浴びた。
最年少で代表入りした園田は東京五輪に向けて「出られたら力を出し切って金メダルを取れるよう頑張りたいです」と話していた。しかし東京五輪2次選考会で最終選考会に進む上位5位に入れず、6位、6点差で競り負け無念の落選。この経験が園田にとって大きなターニングポイントとなった。
Q:園田選手にとって五輪とは
園田選手:
4年に1回しかない大会ですし、みんなが知っている大会なので。その大舞台に出て競技できるっていうのはアスリートとして、誇らしいことだと思うので、ぜひ出て挑戦してみたいなと思います。
Q:東京五輪は日本代表2次選考会で落選、振り返ってみて思うことは
園田選手:
今考えたら良い経験をあのとき出来たなと思います。初めて出て、そのまま東京オリンピックに出るのも良かったなと思うんですけど、失敗してからこそ自分の弱さとか、足りない部分が見えてくると思います。
Q:自分の弱さとは
園田選手:
メンタル面が弱かったのかなと思います。当時はミスしたときに、何をミスしたのかがわからなくて、ちょっとしたパニックみたいな感じになっていた。ミスの原因がわからずにそのまま競技を続けていたんですけど、大学生になって考えて射つようになった。ミスしたときに、何が原因だったのかとかを探りながら分析しながら練習することが増えたので、そういったところが自分の中で身に付いてきたのかなと思います。今ではミスしても、原因がわかるので、落ち着いてプレーが出来る。