ロシアによる侵攻が続くウクライナで、電力インフラへのミサイル攻撃を指示した疑いがあるとして、ICC=国際刑事裁判所は5日、ロシア軍の司令官2人に逮捕状を出しました。
逮捕状が出されたのは、▼ロシア航空宇宙軍のセルゲイ・コビラシ司令官と、▼海軍の黒海艦隊ビクトル・ソコロフ司令官の2人です。
ICCによりますと、2人の指揮下にあった部隊が2022年10月から翌年3月にかけてウクライナの電力インフラに対するミサイル攻撃を実行しました。
2人には、攻撃を指示するなど「責任があると信ずるに足る合理的な根拠がある」として、戦争犯罪などの疑いで逮捕状を出したとしています。
ウクライナのゼレンスキー大統領はSNSで「ICCの決定を歓迎する」としたうえで、「このような犯罪の加害者は皆、責任を問われることを知らなければならない」と指摘しました。
ICCは去年3月にも、ウクライナからの子どもの連れ去りに関与した疑いでプーチン大統領ら2人に戦争犯罪の疑いで逮捕状を出しています。
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