およそ80年の歴史を持つアルゼンチンの国営通信「テラム」の業務が政府により停止されました。「テラム」をめぐっては、ミレイ大統領が左派の「プロパガンダ機関だ」と非難し、閉鎖すると宣言していました。
4日、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスにある国営通信「テラム」の本社は警察が立ち入りを制限し、地元メディアによりますと、ウェブサイトも閉鎖されました。
78年の歴史を持つ「テラム」をめぐっては、去年12月に発足した右派のミレイ政権が年間200億アルゼンチンペソ=日本円でおよそ35億円の損失が予想されると批判。
さらに、ミレイ大統領は「テラム」について、過去に大統領や副大統領を務めた左派キルチネル氏の支持者の「プロパガンダ機関だ」と非難し、1日の議会で閉鎖することを宣言していました。
大統領の報道官は4日、「大統領の計画が進められている」とした上で、「全職員に1週間業務を停止すると通知が送られた」と明らかにしました。
閉鎖されたテラム本社前には「テラム」の職員やメディアの労働組合のメンバーが集まり、「表現の自由に対する残忍な攻撃だ」と政府に抗議しました。
ロイター通信によりますと、テラムがこのまま完全に閉鎖されるのか、それとも今後、再開されるのかは明らかにされていないということです。
注目の記事
「ふるさと納税の返礼品に備蓄米」村長が認め さらに産地めぐる疑問が 熊本・西原村

福岡初のイスラム教徒へのヘイト街宣 1000年続く伝統祭礼「筥崎宮の放生会」を汚してまで…

「白いバースデーケーキが欲しい」食物アレルギーがある息子の願いが叶った日 【笑顔のケーキをあなたに 前編】

快適な秋は短くすぐ冬に…?今年も「四季」→「二季」か 22日冬の長期予報発表前に予報資料から見える“サイン”とは tbc気象台

「現金を使えない子が増えた」“新潟唯一の問屋”を継いだ駄菓子屋店主が日々感じる“現代の子ども”と時代を超えて続く“小さな社会” 新潟市秋葉区

「お昼ごはん、何が食べたい?」と聞かれたら…どう答える?地雷ワードと神ワード 共働き世帯増も、家庭内の役割は変わらず?
