熊本県の大津高校では卒業生の門出に花を添えたいと、在校生があるサプライズに挑戦しました。

卒業式を4日後に控え、大津高校の3年生の教室には1・2年生の姿がありました。

美術コース2年 江藤結希さん「3年生を送り出せるように『わーすごい』『ありがとう』って喜んでもらえるような黒板アートを書きたい」

黒板アート甲子園という全国大会で過去に5度入賞した実績を持つ大津高校。今回は、美術コースの1・2年生が卒業生へのサプライズとして伝統の黒板アートに挑戦です。

テーマは「鳥」。

江藤さん「羽ばたく 次のステージへ行くという意味を込めて。『翔べ!先輩!』という感じ」

本格的な黒板アートに取り組むのは全員今回が初めてです。

美術コース1年 前田幸大さん「チョークなので細かい形が取りづらくて、色も限られているので色を混ぜたりするのが特に難しい」

6つの教室に分かれ、思い思いのスピードで制作に取り掛かりました。「3年生に喜んでほしい」と服の汚れもなんのその。

美術コース2年 楠野凌大さん「男の勲章というか、頑張った勲章。お母さんには怒られるけど(笑)」

豪快に描き進めながらも細かいところにはこだわります。

美術コース2年 楠野凌大さん「羽が一本一本あるのを描いていってほしい。羽はやわらかいから(チョークを)立てるんじゃなくて柔らかい感じで寝かせて書くといいかも」

形が見えてきたところでこの日の作業は終了です。

「一日目お疲れ様でした」

江藤さん「これを参考にして、頭とかが分からなくなったら こっちを見て。形を意識して」

全体のバランスをみながらメインのツバメを仕上げていきます。チョークで色を足したり、筆で色を消したり…様々な技法を使って一気に仕上げました。

江藤さん「もうほぼほぼ出来上がってはいるんですけど見た人が『ワー!』ってなるように細かい調整を明日頑張りたい」