2000年以前の建物には注意 今一度「耐震基準」の確認を
能登半島地震を受けて、耐震工事への関心が高まっています。名古屋市天白区の築40年の一軒家。日差しを取り入れるために、南側に大きな窓があります。


耐震工事を依頼した家主は、1級建築士の資格を持つ「建築のプロ」です。
(耐震工事を依頼・髙野昌彦さん)
「南向きの掃き出し窓を広くとっていたので、南側の東西方向の壁が少ない。(耐震診断の結果は)思ったより悪かった」
高野さんの自宅は、大きな窓が多い南側が北側に比べ壁の数が3分の1しかなく、「バランスが悪い」という結果に。強い揺れに襲われた場合、壁が少ない南側に向かって倒壊する可能性が指摘されました。

大きく3つに別れる耐震基準。1981年以前の旧耐震、2000年5月以前の新耐震、そして2000年6月以降の現行耐震基準です。1984年に新耐震基準で建てられた高野さんの自宅は、2000年6月から設けられた「壁の配置バランスの基準」などを満たしていないのです。

(耐震工事を依頼した髙野昌彦さん)
「能登半島地震を見ていても、2000年以前の建物に被害が出ている。少し(耐震化に)手を入れていこうかという思いがある」
少しでも地震に強い家を目指して、1階と2階の南側の壁に耐震ボードを。また、家の四隅に「基礎」と「土台」、それに「柱」を固定する金具を取り付けました。
