1月1日の夕方、元日の能登半島を襲った大地震。
玄関を出ると、目の前の住宅が倒壊していました。能登半島地震では最大震度7を観測し、耐震性が低い住宅の倒壊が相次ぎました。

死因が公表されている死者のうち、約9割が「家屋の倒壊」で命を落としました。
被害の大きかった珠洲市の住宅耐震化率は約51%。輪島市では約45%しかなく、いずれも全国平均を30ポイント以上、下回っていました。
住宅の倒壊による死者が多かった阪神・淡路大震災から29年を経てもなお、地域によっては、耐震化が進んでいない現状が浮き彫りに…。


(名古屋大学・福和伸夫名誉教授)
「耐震性が不足する建物は、軒並み倒壊するということを皆さんご覧になった。住宅が壊れないことによって命が守られる。そして生活が守られる。あらゆる力を結集して、日本の建物の耐震化に取り組まないといけない」
愛知県の住宅耐震化率は約90%。しかし、耐震基準を満たしていない戸建ての住宅は、まだ25万戸もあるんです。