「まさかこんな沢山の方が…」復興への願い込め全力尽くす

そして迎えた打ち初め式当日。

南雄輝さん
「先輩方から言われたことをしっかり意識して、しっかりやって観客に見せたいと思っています」

拝殿の前にはにこの日を心待ちにしていた大勢の観客が詰めかけていました。午前11時半、いよいよ今年最初のお披露目、太鼓の周囲で見えを切り、代わる代わる荒々しい音を轟かせます。

江尻一希さん
「2周目は交代しますよ、足滑って周れんようなるから」
溶けた雪で濡れた石畳の上は滑りやすいため、状況を伝えあい対応、メンバー同士でフォローしあっていました。

江尻一希さん
「柱もあるし石畳で滑るし、どこかで調整する。雄輝はまだ経験しとらんもんで」

この2か月、そろって顔を合わせることもままならなかったメンバーたち。しかしブランクを感じさせない迫力あふれる舞いが観客を圧倒していました。


「かっこいい」(子ども)
「1日に私も名舟にいたんですけど鳥居もないし神社もない、舞台もないし…どうなるかなと思ったんですけど、きょう本当の白山さんで見れたのでとりあえず一歩踏み出せたかな」(名舟町出身の女性)
「こんな沢山の方がまさか来ているとは思わなくてびっくりしました。(勇気を)与えられたと思います」

無事、節目の1日を終えた南さんは。

南雄輝さん
「やっぱり地震があってから、今後太鼓がどうなっていくかしか考えてなかった。こういう場所でできたことも光栄。(これからは)自分が叩けない分、ほかの人に頼む形になるので自分の分まで頑張ってほしい」

2カ月遅れとなった新年の響き。地震からの復興を願う太鼓の音が、ようやく鳴り始めました。