■米女子ゴルフツアー HSBC女子チャンピオンズ最終日(3日、シンガポール)

アメリカ女子ゴルフツアーで古江彩佳(23、富士通)が最終日、1バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの「75」で回り、トータル7アンダーの8位タイに終わった。優勝は16番から3連続バーディーを奪ったH.グリーン(27、オーストラリア)がトータル13アンダーで大逆転優勝を飾った。

最終日最終組、単独トップでスタートした古江は1番から6番までパーとバーディー奪えない苦しいスタートとなった。7アンダー3位タイでスタートしたA.リー(25、アメリカ)、8アンダーの2位でスタートしたH.グリーン(27、オーストラリア)はそれぞれスコアを伸ばし、古江は1打差に迫られた。

古江は8番のバーディパットはラインに乗っていたがカップのフチで止まってしまいバーディーを奪えず、前半最後の9番では1.5mのパーパットを決めるなど9ホール全てパーでしのいだ。

前半折り返しで10アンダーに4人が並ぶ大混戦、それでも古江は落ち着いたゴルフを見せ、11番では長い距離のパットも確実に寄せてパー、11ホール連続パーと耐えるゴルフとなった。

後半に入り追いついてきた上位陣がスコアを崩す中、古江と10アンダーで並んでいたC. ビュティエ(30、フランス)が12番で約15mのロングパットを沈めてバーディー、11アンダー、15番でも長いバーディーパットを沈め、トータル12アンダーと古江を突き放した。

しかし、古江は14番366ヤードのパー4、セカンドショットをピンそば約50㎝に寄せるスーパーショット、最終日初のバーディーを奪い、トップと1打差に迫った。続く15番185ヤードのパー3、ティーショットでクラブ選択を迷うと、グリーンに届かずバンカーのあごにかかってしまった。古江はこのホールでボギーでトータル10アンダー。17番もパットで勝負にいったがカップをオーバー、やや長い返しのパーパットも外してしまいボギー。

古江は最終日、1バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの「75」。トータル7アンダーで8位タイ、最終日単独トップスタートも米女子ツアー2勝目とはならなかった。優勝は16番から3連続バーディーを奪ったH.グリーン(27、オーストラリア)がトータル13アンダーで大逆転優勝を飾った。

最終日、猛チャージを見せたのがトータル3アンダー、17位タイでスタートした西村優菜(23、スターツ)。4番から3連続バーディーを奪うなど前半は4バーディーノーボギー、後半に入っても13番、14番で連続バーディーと確実にスコアを伸ばした。13番まではフェアウェイキープ率は100%と安定したショットを見せた。

17番、約2mのバーディーパットがカップ手前で少し切れるとうなだれて悔しさを現したが、すぐに笑顔を見せ切り替えた。西村は最後まで攻めるゴルフで最終日は6バーディーノーボギーの「66」、トータル9アンダーの4位タイ、「攻めようと思っていて、それにショットがついて来てくれた」と手応えを感じていた。

畑岡奈紗(25、アビームコンサルティング)も最終日は3バーディー、ノーボギーの「69」。トータル9アンダーで4位タイだった。

【HSBC女子チャンピオンズ結果】
優勝:H.グリーン(オーストラリア)‐13
2位: C. ビュティエ(フランス) ‐12
3位タイ:西村優菜 ‐9
     畑岡奈紗
     イ ミヒャン(韓国)
     B.ヘンダーソン(カナダ) 
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8位:古江彩佳 ‐7  
17位:笹生優花 ‐5