いま中国では習近平体制のもと、国民への締め付けが厳しさを増しています。そんな中、あの周庭さんが、約3年ぶりに動画を公開しました。
周庭さんが久々の動画公開

周庭さん(香港・民主活動家)「おかえりなさいませ!」
2月26日夜、およそ3年ぶりとなる動画を投稿したのは、現在カナダに滞在しているとされる、香港の民主活動家・周庭さん。7か月に渡り収監された刑務所での生活について語りました。
周庭さん(香港・民主活動家)「壁に囲まれて硬いベッドに座っている自分を見ると寂しさや悲しさがこみ上げてきました…『国家安全維持法』で起訴されて刑務所から出られなくなることがずっと怖かったんです」
周庭さんは現在、香港警察から指名手配されており、いつ当局の手が及ぶか分からない状況といいます。
さらに強まる香港への締め付け

一方、その香港では2月27日、政府への抗議の声が上がりました。
デモ参加者「多くの香港人は新しい法案について、とても懸念している」

市民が抗議しているのは、制定が予定されている「国家安全条例」。さらなる言論統制の強化が懸念され、80を超える人権団体が「人権状況に壊滅的結果をもたらす」と警鐘を鳴らしています。
しかし、中国政府はこの条例に積極的姿勢を見せていました。
中国外務省報道官「私たちはこれを完全に支持する。『国家の安全』に危害を加える行動や活動を予防し、香港の長期的安定を確保する」

一国二制度のはずの香港で、さらに統制を強めつつある中国。そうした状況は今、中国本土でも同様です。














