「はい撮りますよー!マスク外してくださいね」

1日、金沢市の県立音楽堂で開かれた輪島高校の卒業式。生徒たちの晴れやかな表情をカメラに収める蕨野敬さんは、卒業生に手渡す卒業アルバムを制作しました。

わらびの写真館 蕨野敬さん
「撮影用のカメラや撮影の時に使う衣装とか、そういうものが建物の中にあった。小物とかも…それらすべてこの火事でなくなってしまった」

蕨野さんは1948年、石川県輪島市河井町に創業したわらびの写真館の4代目。地震による火災で自宅兼オフィスは燃え、撮りためた写真やカメラなどはすべて失いました。しかし、写真データの確認作業などは去年すでに済ませていたことから、輪島高校の卒業アルバムは1日、無事に納品されました。

大規模火災のようすを振り返る蕨野敬さん

わらびの写真館 蕨野敬さん
「被災地は撮ろうと思わないですね。僕は知り合いとか笑顔がある人を撮っていければいい。笑顔っていいですよね、元気もらえる気がする」

“卒業生の笑顔が見たい”
蕨野さんは式が開かれている会場でも、巣立っていく生徒たちの姿を写真に収めます。

Q 印象に残っている1枚を見せてください?
「文化祭の写真です。アルバムはないと思っていたので、こうやって思い出に残せてうれしいです」(輪島高校の卒業生)

配られた卒業アルバムを見ながら3年間を振り返る生徒たち…さらに。

「Sexy Zoneの中島健人といいます」
「きゃー!」

卒業アルバムにサインしてもらう生徒

SMILE-UP.(スマイルアップ)のメンバーらがサプライズ登場。会場は歓喜の渦に…中には、シャツや卒業アルバムにサインを書いてもらう卒業生も。

輪島高校の卒業生
「(友だち同士メッセージを書き合う欄が)サイン!もう半分サインで」
「賢人君にこれからも頑張ってくださいと言ったら、“楽しいもの見せるからね”って。もう、めっちゃキュンキュンしました!」

学び舎でない場所で卒業の日を迎えた生徒たちですが、この特別な1日の笑顔を胸にそれぞれの道を進み始めます。