元日に襲った能登半島地震から1日で2か月。新潟県内では1万9000棟以上の建物被害が明らかになっています。液状化の被害が大きかった新潟市西区では、今もその爪痕が残っています。

記者リポート
「車通りが多い通り、歩道側を見ると地面が隆起していて看板も傾いています。2か月たった今も、いたるところに爪痕が残っています」

1日までに1万4000棟以上の建物被害が確認されている新潟市。西区はその7割近くを占め、大きな被害を受けました。

関谷富子さん
「ここから入る。そこ、玄関なんだけど…」
Q玄関が使えない状態?「玄関が、その戸が閉まらない」

西区寺尾地区に住む関谷富子さん。住み慣れた自宅は大規模半壊の被害を受け、建物の半分を解体して建て直すことを決めています。1日は工事業者と打ち合わせをしていました。家の前の階段や地面も壊れ、一刻も早く直してもらいたいところですが…

関谷富子さん
「ここもコンクリートをこの道路が直らないと(工事が)できない。高さを合わせるために」
Qいつになるかわからない?「そうなんです」

新潟市ではこれまでに1万4000件余りの罹災証明の申請がありましたが、これまでに交付されたのは9600件ほど。手続きは着実に進んでいますが、本格的な復旧はこれからです。

関谷富子さん
「壊してから、またやっとスタートなので、直すっていうのがね…まだ全然壊す段階なので」

地震から2か月。元通りの生活はまだ遠く、先行きへの不安が募ります。