1月の富山県内の有効求人倍率は1.43倍で、15か月ぶりに前月を0.04ポイント上昇しました。富山労働局は、求人の動きに足踏み感があり、改善の動きはやや弱いとみています。

富山労働局によりますと、1月の求人数は22,945人で前の月より2.3パーセント増加、これは4か月ぶりの増加です。また、求職数は16,022人で前の月より0.6パーセント減少、こちらは3か月ぶりの減少です。

産業別の新規の求人で、増えた幅が大きいのは「金融業、保険業」で、前年同月比161.5パーセント、105人の増加です。また「サービス業」も前年同月比13.4パーセント、105人の増加です。

一方減少したのは「製造業」の17.9パーセントの減で302人の減少、「運輸業、郵便業」の22.8パーセント減で120人の減少です。

富山労働局によりますと「製造業」は4か月連続で求人が減少していて、要因としては物価高による原材料の高騰、受注の減少が経営環境を圧迫しているとみています。

全国の有効求人倍率は1.27倍、富山県の1.43倍は10番目に高く、最も高いのは東京都の1.74倍、最も低いのは、神奈川県の0.89倍です。

富山労働局は県内の雇用情勢について、求人が求職を上回って推移しているものの、求人の動きに足踏み感があり、改善の動きにやや弱さがみられる。物価上昇が雇用に与える影響に引き続き注意する必要があるとしています。