自民党の派閥の裏金事件を受けた衆議院・政治倫理審査会を午後2時からライブでお伝えします。動画ページからご覧ください。
岸田総理は自らの審査を申し出たことを受け、与野党はきょう(29日)と明日(3月1日)、政倫審をフルオープンで開催し、岸田総理ら6人を審査することで合意しました。 きょうの政倫審には岸田総理と武田元総務大臣(二階派)が出席します。
政府関係者によりますと、岸田総理は「自分のことなのでひとりで決めた」と話していて、実際、林官房長官や与党幹部に出席すると伝えたのは、きのうの朝でした。
そもそも野党が求めていたのは、安倍派幹部ら5人が完全公開の形で政倫審に出席することだったので、なぜ総理が説得をしなかったのかと誰もが思うところですが、“総理が直接命令してしまうと「政倫審の出席は本人による申し出が原則」というルールを曲げてしまう”と考えたということです。このため、5人には一切連絡をとっておらず、岸田総理も「5人が公開での審議に応じる確証はなかった。これは勝負だから」と周囲に語っています。
先月の岸田派解散宣言に続く“博打”に打って出た形ですが、相次ぐ独断専行に自民党内は疑心暗鬼になっているほか、野党からは“総理自ら動かなければならないほど自民党は機能不全になっている”などと冷ややかな声も出ています。