自分で発見した課題について学術的に探究できる人材の育成を目指す山田高校のグローバル探究科の生徒が、この1年の成果発表を行いました。
山田高校のグローバル探究科は簡単に答えが見いだせない問いを探究できる生徒を育てようと2020年度に新設されました。28日は成果発表会が開かれ、生徒たちはこの1年「探究」してきた成果を、高知県内の教育関係者や研究者らに向けて発表しました。
このうち使い終わったチョークの粉を集めて再生チョークを作ろうとした1年生の班は、水分量で再生チョークの柔らかさが変化して調整が難しかったことなどを発表しました。
(1年生)
「(再生チョークを作る)工程が手作業だと大変だと感じたので、足りないものとしては、再生するための施設であったり学校内でチョークを集めるという意識を高めていきたい」
また、市販のグミを使って子どもたちの知育に役立つ菓子を作ろうとした班は、「子どもたちの好奇心をくすぐる事はできたが、創造力を育てるなどの知育の目的は達成できず失敗だった」と発表。すると、来賓の研究者から別の視点も持つようアドバイスがありました。
(高知コア研究所 伊藤元雄さん)
「子ども用としては失敗かもしれないけれど、みなさんおじいちゃんおばあちゃんがいると思うんですけど、そういうところに行くと手先を動かすことがいろいろな意味でいいってこともあるので、そのように使えるというふうに考えるともうちょっと一歩進んだ形で展望に入ってくると思う」
(香美市商工会 寺村勉 会長)
「社会人になって世の中で探究することは日々それの連続だというふうに思うので、山田高校が取り組んでいるという姿がはっきりと見えてきたなと思う」
山田高校は引き続き志を持った若者の育成に取り組んでいく方針です。














