凶器を持った不審者に対応するための訓練が高知市の自由民権記念館で行われました。
この訓練は高知南警察署と自由民権記念館が行いました。「館内に凶器を持った不審者が来た」という想定です。
はじめに、不審者に対応した職員から指示を受け、別の職員が館内放送と110番通報。職員たちは、刺股を使って、暴れる不審者の動きを封じました。
館では、不審者に対応するため、職員が刺股の使い方を学んだことはありましたが、実践的な訓練は、きょうが初めてです。職員たちは対応の手順を真剣に確認し、その後、駆け付けた警察官が男を取り押さえました。
(参加者)
「来館者をどうやって逃がしていくかとか、来た人(不審者)にどういう応対をしたらよいのか、臨場感もあり非常に緊張しました」
(高知南警察署生活安全課 尾本周平 係長)
「まずはこの人不審だなと思った時は、その人との距離感ですね。間合いをしっかり取って動静を見る。避難すべき状況なのか、警察へ通報するべきなのか判断してもらいたい」
館で紹介されている自由民権運動の父=板垣退助(いたがき・たいすけ)は演説の際に刃物を持った人物に襲われたことがあります。施設では5年ほど前に実際に不審者が来たこともあり、今後も訓練を行い、対応力を高めていくことにしています。














