「強い権限を持った政倫審が誕生する方向で話が決まった」

怒りの田中元総理と矛を収められない野党。自民党内の意見も割れ、厳しい処分をはらんだ政倫審の協議は進展せず、予算審議も紛糾した。最後に決断したのは当時幹事長だった金丸信氏だったという。

元参議院議員 平野貞夫氏
「予算審議の停滞を自民党から打開するために2月の27日に金丸幹事長が小沢議運委員長に『審査会の権限はもう野党の言うことを聞け』と『そこらへんの事務総長に案を作らせろ』という話があって、で、私が呼ばれて権限強化の線で案を作ったんですよ。それを事務総長が小沢議運委員長に渡して、金丸さんの言葉にして『明日でも幹事長職長会談で話をつけよう』これが27日の昼間だったんですよ」