弘南鉄道は、自助努力だけで安全運行・安定運行の維持は困難な状況として、青森県の宮下宗一郎知事へ財政支援などを要望しました。
宮下知事は「県として必要な対策を実施できるよう取り組みを進めたい」と前向きな姿勢を示しました。
弘南鉄道の成田敏社長は27日、宮下知事を訪ね、要望書を手渡しました。
弘南鉄道 成田敏社長
「自助努力だけで安全な運行を維持していくのは困難になってきています。なんとか県からも支援をいただきたく、要望書を提出させていただきましたので、ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします」
弘南鉄道は2023年8月の大鰐線で起きた脱線事故や、9月からの全線でのレールの異常によって、2度にわたり長期間運休しました。
この復旧工事や、代替輸送に多額の経費を要したうえ、近年の物価高騰などもあり経営状況がいっそう厳しくなっているとして、県に対して弘南線の運行を継続するための財政支援を始め、3項目を要望しました。
要望に対して宮下知事は「重く受け止め、必要な措置を講じていきたい」と述べました。
青森県・宮下宗一郎知事
「重く受け止めさせていただきます。安全で安定的な輸送を確保していくために引き続きご理解・ご協力をよろしくお願いいたします」
弘南鉄道は3月中にも必要となる経費を整理し、沿線自治体へ支援を求めるほか、JRと協定を結び技術指導を受けながら信頼回復に努める方針です。