インターネット上での悪質商法やSNSを利用した犯罪。これらの犯罪からどうすれば身を守れるか?新潟県警が27日、専門家による講演会を開催しました。
この講演会は今月から始まった「サイバーセキュリティ月間」にあわせて、県警が主催しました。

専門家が警鐘を鳴らすのはいわゆる闇バイトです。
18歳から25歳未満の大学生にあたる年代の若者が友人らから紹介をされて闇バイトに応募する傾向があるとして…
【慶応義塾大学大学院 メディアデザイン研究所 花田経子さん】
「バイト登録の段階で、どういうバイト先なのかってきちんと事前に把握させることもすごく重要」

また、専門家はパソコンなどを閲覧中に突如ウイルスに感染したようにしてだますサポート詐欺などを例に出して、高齢者が被害にあうことが多く、社会全体で防ぐ環境を整備すべきと話しました。

【慶応義塾大学大学院 メディアデザイン研究所 花田経子さん】
「ここに相談すればいいって安心できる場所が絶対必要。被害対策に向けた正しい予防の知識を身に着けさせる。学校で子どもたちは学べますけど、高齢者が学ぶ機会はないんです」

県警によりますと、22年にインターネットなどが絡んだトラブルの相談件数は4700件を超え過去最多となりました。

去年の件数は集計中ですが、過去最多となった22年の数字を超える見通しです。
【新潟県警 サイバー犯罪対策課 山本卓臣 サイバーセキュリティ戦略室長】
「毎日のように大きな額被害に遭われている方もいらっしゃいますし、皆さんが身近にサイバーのリスクにあわれているのではと感じているので、こうした機会を通じて被害が減っていければ」

県警は、今後も県民に知ってもらうための機会を作っていきたいとしています。