「降格で、宮城野親方が売店の売り子も…」

――相撲協会としては改革に取り組んでいる真っ最中でした。

(相撲ライター 西尾克洋氏)この10年、相撲協会と親方も力士も、意識の上での改革というのが行われてきていて、昔であれば、それこそ稽古場に竹刀があるというようなこともあったんですけれどもそうした部屋は、ほぼほぼ無いというか、もう全部無い状況になっています。

――宮城野親方は、2階級降格、委員から年寄になり、報酬減額(20%×3か月)という処分です。西尾さんによりますと「降格で、宮城野親方が売店の売り子も…」というのはどういうことですか。

(相撲ライター 西尾克洋氏)引退して「年寄」から始まると、売店であったり、国技館とかその他の会場で実際にファンと面して物を売ったりすることもありますし、もう一つ代表的なところでは警備なんかもしているので、誰の目にもつくようなところにいるような、そういう仕事を行う地位になります。その後、実績の積み方次第で、相撲協会がよしと認めたとしたら、昇格というのはありうる話です。

――昇格の基準は何かあるんですか。

(相撲ライター 西尾克洋氏)特に決まったものがあるというふうには聞いていませんけれども、例えば昔の花形力士なんかであれば、実績を積み重ねていくと他の年寄より早くどんどん昇格していくというようなことは聞いております。