目立つように…ピンク色に付け込んだ「春色たくあん」

(キムラ漬物 4代目 木村彰太さん)
「最終的にはピンク色を目指したい」

赤キャベツなどから取った色素を使って「ピンク色」に漬けこんだ、その名も「春色(はるいろ)たくあん」。

田原市の「市の花」に指定されている黄色い菜の花を入れて地元の新たな名産品にしたいと、菜の花が目立つようにたくあんをピンク色に漬けました。

(キムラ漬物 4代目 木村彰太さん)
「漬物だから買わないというお客さんが一定数いる。今まで買っていないお客さんの目を引いて、購入を検討いただけることを目指す」

試作品を作って3週間…。

(キムラ漬物 4代目 木村彰太さん)
「ピンク色に染めた、たくあんに菜の花をあえて商品化する」

父である3代目の孝徳さんと、市内で菜の花畑を管理するNPO団体のスタッフに試作品を食べてもらいました。

(田原菜の花エコネットワーク 山本英俊 事務局長)
「菜の花の色は変色してない」

(キムラ漬物 3代目 木村孝徳さん)
「ほどよい酸味で、おいしく食べました」

味はばっちり。菜の花もきれいな黄色を保っていましたが、肝心のたくあんのピンクの色が少し薄いような…。

そして、2月25日。

(キムラ漬物 4代目 木村彰太さん)
「『もう少しピンク色の方が』ということだったので、色を濃くした」

改良を重ねて、見た目にも華やかな「春色たくあん」になりました。

(客)
「見た目がかわいいですね」
「色合いが春らしくて珍しい」

(キムラ漬物 4代目 木村彰太さん)
「若い方に食べてもらうという時に。(商品の)差別化が重要になってくるので、今までの漬物のあり方を変えるような、新しい取り組みを続けていきたい」

「春色たくあん」で、たくあんの新たな需要を喚起する「春の風」を巻き起こせるか。

老舗4代目の挑戦が続きます。