「購入するだけで簡単に儲かる優良な銘柄の情報を無料でアドバイスする」。ウソの投資話で高知県内の60代男性が206万円をだまし取られていたことが分かりました。
高知県警によりますと去年10月23日、60代の男性がインターネットを利用していたところ、「FXの口座を作りませんか」などと書かれた広告が表示され、男性はその広告をタップ。すると実在する海外の証券会社の名前が表示されたサイトにつながりました。
サイト内ではSNSアカウントを登録すれば、「購入するだけで簡単に儲かる優良銘柄情報などを無料でアドバイスする」などと書かれていたため、男性はそのSNSアカウントを登録。すると、「新規口座開設キャンペーン」などのメッセージが届くようになり、FX取引口座の開設と、FX取引確認アプリのインストールをすすめられました。
男性はアプリをインストール後、投資を始めることにし、振込先として指定されたネット銀行や都市銀行の4つの口座に5回にわたり投資金を送金、FX取引を行いました。
アプリ上では利益が出ていることが確認できていたものの、男性は投資金の出金手続きを行うことができず、去年12月14日から先月23日までの間に、投資金として振り込んだ総額206万円をだまし取られました。
高知県内では今年に入って、8件の特殊詐欺事件が発生。このうち7件が今回のような金融商品詐欺だということです。また今年の被害額は2億2870万円を超えていて、これはすでに去年1年間の被害額(約6400万円)の3倍以上に達しています。
県警は、「最近世間では投資が話題になっているが、無料の儲け話などはほとんどないため、疑ってほしい」と注意を呼びかけています。














