先月、過激派「東アジア反日武装戦線」のメンバー・桐島聡容疑者(70)と名乗り、入院先で死亡した男について、警視庁公安部がDNA型の鑑定結果などから、桐島聡容疑者本人と断定したことが分かりました。

先月中旬、「内田洋」と名乗る男が末期の胃がんを患い、神奈川県鎌倉市内の病院に入院し、「自分は桐島聡です」と打ち明け、その4日後に死亡しました。

その後の捜査関係者への取材で、警視庁公安部が「内田」と名乗っていた男と桐島容疑者の親族のDNA型鑑定を行い、関係先への捜査を進めた結果、男を桐島聡容疑者本人と断定したことが新たに分かりました。

桐島容疑者は指名手配されていた1975年4月に東京・銀座の「韓国産業経済研究所」で起きた爆破事件を含むあわせて5つの事件に関与した疑いがもたれていて、警視庁はきょうにも、爆発物取締罰則違反と殺人未遂の疑いで容疑者死亡のまま書類送検する方針です。

桐島容疑者は死亡する直前、警視庁の事情聴取に対し、「事件について後悔している」などと話していたということです。