生きづらさを感じている人などの社会参加を支援する団体が高知県いの町で料理教室を行いました。
24日、いの町あったかふれあいセンターの主催で行われた料理教室には、農家や地域住民などおよそ50人が参加しました。

もっと社会や人と関わりたいのに家庭などさまざまな事情で単独ではなかなかそういった機会を持てないという人たちがいます。いの町では農家と福祉が連携する「農福連携事業」を行っていて、生きづらさを感じている人などの社会参加の第一歩として、農家での就労体験を支援しています。実際に就労体験から就職につながった事例もあって体験者に自信や生きがいを感じてもらうとともに農家の課題である人手不足や高齢化の解消も図れるメリットもあります。

24日の教室では、体験者が種まきや収穫を行ったナスやトマト、キクイモなどを使って料理。参加者は、協力して作業することの楽しさやみんなで食べることの喜びを改めて感じているようでした。
(いの町あったかふれあいセンター 尹嬌 コーディネーター)
「生きづらさを抱えている人たちに社会参加の第一歩として皆さんと関わりながら交流してもらう取り組み。社会参加していただいて、いろんな方が社会に復帰することができて活躍できたらいいなと思っている」
いの町あったかふれあいセンターは、今後も料理教室や、野菜の収穫体験などを予定していて、「このような交流を通じて、社会に一歩踏み出すきっかけにしてもらえたら」と話していました。
