能登半島地震で被災した建物のうち、二次災害につながるおそれがある建物について、公費を使って緊急解体する作業が、きょうから石川県珠洲市で始まりました。

記者
「珠洲市飯田町です。こちらの建物は店全体が大きく傾いていて、崩れてきた際には道全体を塞ぐおそれがあります」

今回の能登半島地震では、半壊以上と判定された建物を行政の負担で取り壊す「公費解体制度」が設けられていますが、開始時期は自治体によってばらつきがあり、珠洲市では3月下旬を見込んでいます。

こうした中、珠洲市ではきょうから、放置しておくと倒壊する危険性が高い建物について、所有者の許可がとれたものから順次、緊急措置として公費での解体を始めました。

珠洲市中心部にある店舗兼住宅では、倒壊によるがれきなど災害廃棄物を運び出す作業が行われました。

所有者の娘 今川香奈子さん
「すごくつらい。解体の音、聞いてるだけで震えるくらい。どこかで整理つけないと、皆さんに危険が起こっても…」

緊急での解体が必要な建物は数十棟に上る見込みです。

珠洲市内では1万5000棟あまりの住宅のうち、9割以上の1万3863棟に被害が及んでいます。