四国遍路の世界遺産登録を目指し、遍路道の点検や清掃を行う「おもてなし遍路道ウォーク」が雨の中、四国4県で行われました。
おもてなし遍路道ウォークはNPO法人・遍路とおもてなしのネットワークが2016年から行っています。9回目の今回は過去最多となる9300人あまりが参加しました。
このうち高知市の四国霊場第30番札所の善楽寺(ぜんらくじ)を出発した参加者は、市街地の遍路道を歩きながら異常がないか点検したほか、落ちているゴミを拾い集める清掃活動も行いました。
■参加者
Qどんなゴミが多かったですか
「タバコの吸い殻でしょうか。まだ飲んでいないジュース」
雨の1日となった23日、平坦な道では順調に歩みを進めたものの、山の中の遍路道は石の階段や道が滑りやすくなっていて、参加者は十分に気を付けながら目的地を目指します。
スタートしてから2時間ほどで竹林寺に到着。温かい飲み物などのおもてなしを受けた参加者は人の優しさやお遍路さんの気持ちに触れることができたようです。
■参加者
「ふだん歩かない道を歩くので、いろんな道の良し悪しが分かったりとか、お遍路さんの気持ちになって歩くことで、そういった人たちに対して思いやりの気持ちを持てる機会になったので、参加して良かった」
「道は山で登りは良かったんですけれど、雨で下りは滑るところも多くて危ないところもあるなと感じました。」
■四国遍路世界遺産登録推進協議会 佐伯勇人会長
「地域の人たちがこの四国遍路を四国の宝としてこれから末永く残していくことに一番大きな目標がある。四国にはこういた伝統あるものがあって、それはこういった歴史のもとに紡がれてきたことを知ってもらって、後世の人たちが順番につないでいってもらう。こんなことにつながっていけばいいかなと期待をしています。」
一人一人の行動が大きな力になるこのイベント。寺には参加者の笑顔が溢れていました。














