自民党の派閥の裏金事件をめぐり、政治倫理審査会での審査を申し出た安倍派幹部らが「非公開」を希望していることに与野党から反発の声が上がっています。

衆議院・政治倫理審査会をめぐってはきのう、安倍派や二階派の幹部5人が「政治的・道義的責任」の審査を申し出ましたが、5人は原則通り、非公開での審査を希望しました。

こうした中、審査を申し出た安倍派の塩谷座長は今日…

自民党・安倍派 塩谷立 座長(浜松市 午前11時半ごろ)
「なかなか事実が理解されないことがありますから。ただ説明はしています」

国民への理解を求め説明を続けていく考えを示した塩谷氏ですが、野党は「政倫審を公開すべき」と攻勢を強めています。

立憲民主党 寺田学 政倫審筆頭幹事(きのう)
「公開でしっかりと国民が見る中で説明を行い、質疑を重ねることが、説明責任を果たす大事な一つの条件」

自民党内からも「完全非公開は許されないだろう」との声も上がっていて、ある自民党議員によると議員が弁明する冒頭のみ公開する案などが検討されているということです。

衆議院・政治倫理審査会は来週28日、29日に開催する方向で調整が進められていて、与野党の駆け引きは激しさを増しています。