高知と愛媛の県境にある四国カルストを縦断する県道の渋滞対策について、景観や希少生物に配慮した整備方針がまとまりました。

県道四国カルスト公園縦断線は壮大な草原や点在する石灰岩を楽しめる観光スポットですが、道幅が狭いため、渋滞の発生が課題となっていて道路を片側1車線の2車線化する必要があります。

一方で周辺には希少な植物が自生していることなどから、環境への配慮も重要です。

このため県は去年9月に専門家らで作る委員会を立ち上げ、景観や希少生物に配慮した整備方針を検討してきました。22日ははこれまで委員から出された意見を取りまとめた最終的な整備方針案として、6つに分けられた工区の工事を主に冬季の閉鎖期間に行うことや、外から植物の種や土を持ち込まないよう徹底することなどが示されました。

(石川愼吾 副委員長)
「(周辺に生息するススキなど)イネ科の種子を見つけて植生マットにまくというような施工をしたらどうか」

県は22日に委員から出された意見も反映させた整備計画を取りまとめた上で、来年度以降の施工開始を目指す方針です。