父の枕に託す想い「大切な人を失う辛さを多くの人に伝えて」

「父の枕が戦争で大切な人を失う辛さを多くの人に伝えてくれること」を廣中さんは願っています。

廣中さん
「このようなこと、絶対に私のような被爆体験をしたらいけん。見てもらってやっぱし戦争はだめなんよ、原子爆弾でこんな風になってしまうから。というところでこれからはどうすべきかということを考えてもらいたい。」

脳裏に焼き付いて離れない「あの日」の記憶。


「この雲の下で何が起こったのかということを知っていますか?」
「知ってもらいたいんです。」

廣中さんは84歳になった今も、広島を訪れた小学生らに自身の被爆体験を伝えて続けています。

廣中さん
「見ていってくださいよ。書いてあることを読んでみて。」
「飾ってもらって親父も浮かばれてきとる。勇気付けられるよ。3年は証言活動を頑張らないけんな。」

お父さんの枕は廣中さんと一緒に原爆資料館で原爆の惨状を語り続けます。

【枕の展示】
「魂の叫び」コーナーにて2025年2月中旬まで約1年間の予定です。