高知県内の工芸品の魅力を多くの人に知ってもらおうと、高知市で工芸品の展示販売会が開かれています。
高知市文化プラザかるぽーとで開かれている高知県伝承工芸展は、多くの人に工芸品の魅力を知ってもらおうと、県伝承工芸協同組合が毎年開催しています。
会場では土佐和紙や土佐打ち刃物、400年以上続くという「尾戸焼(おどやき)」など県内の職人による様々な工芸品が展示販売されています。
安芸市のガラス工芸職人岡崎壮(おかざき・そう)さんのブースでは、花や深海をモチーフにした作品が並んでいて、こちらの作品ではガラス玉の中に深海の世界が青や透明のガラスの組み合わせによって表現されています。
工芸品は代々受け継がれる技術の継承者不足が全国的な課題です。県伝承工芸協同組合池田泰一(いけだ・たいいち)理事長は、展示会を通して、多くの人に県内の工芸品に興味を持ってもらい、継承につなげていきたいとしています。
(県伝承工芸協同組合 池田泰一 理事長)
「手作りの工芸品は工業製品と違って一品一品それぞれに特徴がある。みんななかなか厳しい状況のなかでやっている。それぞれがいいものを作ろうとそしてお客さんに喜んでもらいたいという思い。ぜひその思いをくみ取っていただけたらなと思う」
高知県伝承工芸展は高知市文化プラザかるぽーとで25日まで開催されています。