「目薬」や「点鼻薬」をするタイミングは?

また、岸本医師によると「目薬」や「点鼻薬」をするタイミングにもポイントが。
岸本医師:
‟家を出る前”に目薬や点鼻薬を行います。早い段階で対処して継続することで、重症化を防ぐことができます。
症状が出始めてからですと、使わなければいけないお薬の量が増えてしまいますので、炎症が少ない花粉の飛散前から続けていただけたら一番理想的だと思います。
恵俊彰:
起きてすぐアレルギーの目薬をさしてます。それで全然違うんですよね。アレルギーの目薬は、何回さしてもいいんですか?
岸本医師:
回数が目薬によって異なります。自分でやりやすい回数のものを選んだり、コンタクトの使用の有無なども選ぶポイントになると思います。
花粉症の症状を抑える“野菜”

花粉症を抑えるといわれる野菜があります。注目するのは「青森県」。
青森県のスギの人工林面積は第4位でスギの量は多いですが、花粉症の発症率は45位(ウェザーニュース調べ)と大変少なくなっています。

青森県民がよく食べる食材が・・・「ゴボウ」。
「甘酢漬け」や「けの汁」が郷土料理として知られています。
総務省の家計調査によると、2022年の収穫量・出荷量は全国1位。また2021年~23年の平均消費量も、青森市は全国3位となっています。
なぜ「ゴボウ」が花粉症の症状を抑えるのでしょうか。
東京大学名誉教授の小柳津広志氏は、「酪酸菌(らくさんきん)がカギを握っている」といいます。
イギリスの科学雑誌でも、「酪酸菌」が花粉症の症状に効果を発揮するという論文を掲載しています。

「酪酸菌」とは、腸内にすむ善玉菌。
酪酸菌が腸内に増えると、免疫の暴走(アレルギー反応)を抑えてくれます。
この酪酸菌のエサである「フラクトオリゴ糖」が「ゴボウ」に多く含まれているのです。

「フラクトオリゴ糖」は、他にニンニクや玉ねぎにも含まれています。
小柳津教授によると、
「フラクトオリゴ糖は水溶性なので、揚げ物がおすすめ。量は少なくても、毎日続けることが重要」だということです。
コメンテーター 関根麻里:
ごぼうフライとかチップスもいいですね。ゴボウ茶とかどうですかね。
コメンテーター 友利新医師:
腸内細菌にエサをあげなきゃいけないので、繊維を食べたほうがいいです。フラクトオリゴ糖などの難消化性の食物繊維はしっかり食べることが大事です。
(ひるおび 2024年2月20日放送より)