トヨタ自動車九州陸上競技部は21日、箱根駅伝で元祖「山の神」と呼ばれた今井正人(39)の現役引退を発表した。福岡で25日に開催される日本選手権クロスカントリーが競技生活最後のレースとなる。引退後は指導者として後進の育成にあたる予定だという。
今井は順天堂大学時代に箱根駅伝に出場し、1年生でエース区間である2区を任された。その後、3年連続で5区を走り区間賞を獲得、山のぼりに強い選手として元祖「山の神」と呼ばれた。
大学卒業後はトヨタ自動車九州に入社し、マラソンに挑戦。2014年の別府大分毎日マラソンで2時間09分30秒をマークし2位、初のサブテンを達成した。世界陸上北京大会の選考会となった東京マラソン(2015年)で日本勢トップに入り、当時日本歴代6位となる2時間07分39秒で代表選出も、コンディション不良で欠場した。