国会では、盛山文部科学大臣の不信任決議案が採決され、与党などの反対多数で否決されました。ただ、盛山氏をめぐっては、旧統一教会との新たな接点が浮上しています。

2021年の衆院選で、旧統一教会の関連団体から選挙支援を受けていたとされる盛山文科大臣への不信任案をめぐって行われた衆議院本会議。

立憲民主党 菊田真紀子 衆院議員
「旧統一教会との関係を隠したまま大臣の座にとどまろうとする人物が、文部科学大臣として、ふさわしいわけがありません」
自民党 井出庸生 衆院議員
「解散命令手続きの審問が始まろうとしているこのタイミングで引きずり下ろそうとすることに何の意味があるのか、全く理解出来ません」

不信任案は、自民・公明・維新などの反対多数で否決されました。

盛山正仁 文部科学大臣
「私はまったく恥ずべき行為はしておらないと、最初から申し上げておりました」

これまで教団側との関係について「記憶にない」と繰り返してきた盛山大臣ですが、新たな接点も浮上しています。

これは、旧統一教会系の機関誌「世界思想」。教団創始者の文鮮明氏が講演で語った内容など、教団側の政策や思想が色濃く反映された冊子です。

これを教団側が盛山大臣の地元事務所に少なくとも10年以上にわたり、毎月、無料で発送していたことが新たに分かったのです。この点について、盛山大臣は…

盛山正仁 文部科学大臣
「こちら側からお願いしたものではなく、先方から事前の断り無く、一方的に送られてきたものでございます」

盛山大臣は「現在、旧統一教会との関係を絶っており、引き続き被害者救済などに取り組み、職責を果たす」と改めて強調しています。