山梨県北杜市のサントリー白州工場で、国内最大級の水素製造能力を持つシステムの建設工事が始まりました。

この「やまなしモデルP2Gシステム」は県のほか、東京電力やサントリーなど企業10社が開発を進めているもので、20日に起工式が行われました。

システムは水の電気分解から水素を作るもので、北杜市白州町のサントリー白州工場の隣の県有地3000平方メートルに建設され、2025年に稼働する予定です。

水素製造能力は16メガワットと国内最大級で、甲府市の米倉山のシステムの10倍以上となり、年間2200トンの水素を作ることができます。

作った水素は工場に送られ、サントリーはボイラーの燃料としてミネラルウォーターの熱殺菌などに使う予定です。

県などは二酸化炭素を排出しないエネルギーの地産地消を目指していて、この水素製造に峡北地域の水力や太陽光でつくった電気を使うことにしています。