2月12日週明けの今週、3万8000円を突破した日経平均株価。2月16日木曜日には1989年につけた史上最高値の3万8915円に、あと50円に迫る場面もあった。

日経平均3万8000円突破 史上最高値まで50円迫る

2月12日に始まった今週の日経平均株価は連日大幅に上昇。

16日には1989年12月につけた、史上最高値の3万8915円まであと50円に迫る場面も一時あった。いよいよ、歴史的な瞬間が近づいている。

新しい元号が平成に変わった1989年。当時は、日銀による低金利政策と政府の積極的な財政出動で空前の好景気だった。当時の証券会社員は「とにかく金余っちゃってるんだから」と話す場面も。行き場のない投資マネーは在宅ブームを生み出し、株価や不動産が高騰した。

当時から兜町を見守っているのが、東京証券取引所の脇にある兜神社。商業の神様を祀っているとされ、投資家が参拝に訪れている。参拝した個人投資家は「これからも株高が続くようにということでお願いしました」という。管理する日本取引所グループによると最近は、賽銭の金額も増えているという。

兜町近くの老舗割烹料理店「辰巳」。天ぷらを揚げると株価も上がると、証券マンから親しまれてきた。

辰巳 津田昌彦さん:
皆さんゲン担ぎなので「焼き鳥、鰻、天ぷら」ですね。焼き鳥は羽ばたく、ウナギはウナギ登り、天ぷらは揚げる(上げる)。(当時は豪快な客が多かったそうで)月初めにまず20万ぐらいどんと持ってきて「今月分だよ」という方と、ツケで飲んで帰って、月末にドーンと請求金額を納めるっていう人もいた。「領収書いらないよ」という方がほとんどだった。
ただ、今はというと…「サラリーマンの方々の輝きがないのがまず第1印象。ただ、株価の数字がただ上がっているだけ」と津田さんはいう。