血液型診断、科学的根拠はないのになぜ広まった?
南波キャスター:
でも私は逆に、その血液型“っぽくない”とよく言われることがあります。それもどういうことなのか、このあとまた改めて説明しますが、その前に、自分の血液型をどんなタイミングで知るのか、街の皆さんに聞きました。

21歳
「アレルギーを調べるのに、血を採るときに、ついでに血液検査もしてもらいました」
18歳
「小学1年生くらいまで分からなくて、それで気になって、連絡帳の欄に書きたくて、血液検査で調べました」
ちなみに外国人観光客は、ほとんどが無関心でした。

アメリカからの観光客
「アメリカでは、自分の血液型はほとんど知らないわ」
オーストラリアからの観光客
「私は血液バンクでナースとして働いていて、血液を集めています。でも、自分の血液型が思い出せない」
南波キャスター:
結構、海外の方はそんなに気にされない。

ハロルド・ジョージ・メイさん:
私のドナーカードを見ても、どこにも書いてないんですよ。やっぱり、あんまり重要視されてないのかなと。
日比キャスター:
海外の場合は必ず記載するんですか?
ハロルド・ジョージ・メイさん:
いや、海外も記載しないですね。
井上キャスター:
むしろMBTI診断とか、そういうほうが根づいている気がしますけどね。

南波キャスター:
何型っぽい、何型っぽくないみたいな話でいうと、心理学の専門家・総合心理教育研究所の佐藤隆代表は「血液型と性格の関係は、科学的な根拠は証明されていない」とおっしゃっています。

じゃあなんで、これほどまでに血液型診断は広まったのでしょうか。▼そもそも日本人は分類するのが好きで、みんなが知っている血液型で分類していこうと。
それだけでなく、▼血液型は4タイプなので、分類するのも多くもなく少なくもなく、皆さんの割合(A型4割、B型3割、O型2割、AB型1割)も含めてちょうどいいんじゃないかと。

さらに▼「おおざっぱ」「慎重」など、誰にでも当てはまりやすい特性だった。おおざっぱなところは自分にもあるし、でも慎重なところもあるしという、誰しもがある…
井上キャスター:
言い方はあれですけど、詐欺師が使うやり方ですよ。何か当てはまるっていう。言い方ごめんなさいね、強いですけど。
南波キャスター:
そう思い込ませるというか、そういう部分もあって。
あとは▼指摘されると、思い込んで行動してしまう心理。「君って、ちょっとおおざっぱだよね」「そうかも。まあ、いいか」みたいな。さっき日比さん、自分でO型だからいいやって言ってましたけど、あえてそういう動きになってしまう、行動してしまう傾向もあるということです。