米男子ゴルフのジェネシス招待は18日、カリフォルニア州パシフィックパリセーズのリビエラCC(パー71)で最終ラウンドが行われ、松山英樹(31)が優勝した。9バーディー、ボギーなしで62をマーク。通算17アンダーの267で大逆転を果たし、賞金400万ドル(約6億円)を獲得。米ツアーでの優勝は2年ぶり、アジア勢最多の通算9勝目となった。

首位から6打差7位でスタートした松山は、1番から3連続バーディーを奪い前半3つスコアを伸ばした。後半に入るとその勢いはさらに加速した。アプローチとパッティングが冴えわたり、10番から再び3連続バーディーでトップを猛追。12番では長いバーディーパットを見事にねじ込んだ。

そして圧巻だったのは15番の第2打だ。あと少しでカップインというスーパーショットからバーディーを奪いトップタイに。続く16番、17番もバーディーと、この日3回目の3連続バーディーで、優勝を大きく引き寄せた。最終18番のパーパットを沈めた松山は、小さくこぶしを握り締めた。

これまで崔京周(韓国)と並んでアジア勢トップの米ツアー8勝をマークしていた松山は、「8回目優勝してから、怪我などですごく長く感じてましたし、トップ10にも全然入れなくなって、もう優勝もできないんじゃないかって思ったこともたくさんありましたけど、こうやって優勝することが出来てうれしいのと、(崔京周の)8勝を超えるということは1つの目標だったので超えることが出来てうれしいと思っています」と米ツアー通算9勝目で、アジア勢最多となったことを喜んだ。

21年のマスターズで日本男子初のメジャー王者に輝いた松山。昨年は首痛などの影響で不振だったが、今回の優勝で復活を印象付けた。4月のマスターズでは2度目の優勝に期待がかかる。

■マスターズゴルフ2024
コース:オーガスタ・ナショナルゴルフクラブ (ジョージア州)
日程:4月11日(木)~4月14日(日)