「大地震」に加えて「大雪」が重なったことを想定した訓練が東京電力 柏崎刈羽原発で行われ、所員が緊急時の対応を確認しました。

柏崎刈羽原発で行われた訓練。地震の発生からまもなく、次々と所員が集まってきたのは有事の際の対応拠点となる5号機の「緊急時対策所」です。

【訓練】「柏崎市で震度6強、刈羽村でも震度6強の地震が発生。柏崎刈羽原子力発電所は地震AL(警戒事態)を判断した」

訓練では柏崎刈羽地域で震度6強の揺れを観測し、外部電源が喪失。それにより、運転中の7号機で原子炉の冷却ができなくなった事態が想定されました。

そこで注水のために取られた代わりの手段が、この消防車です。

今年の訓練では地震に加え、原発構内に最大80センチの積雪がある“大雪時”を想定。雪崩の影響で原子炉建屋につながる配管が使えなくなったとして、池からホースで水を引き建屋に注水する手順が確認されました。

東電は訓練の結果を原子力規制委員会に報告し、今後その内容が評価されるということです。