■卓球世界選手権 男子団体戦 日本ーチェコ(17日、韓国・釜山)

男子団体戦のグループリーグ第2戦で、日本代表はチェコを3-0のストレートで下し、2連勝を飾った。

今大会、出場全40チーム中、上位8チームが五輪切符を手にする。チーム世界ランク3位の日本は、この試合、エースの張本智和(20)、そして世界選手権初出場の2人、篠塚大登(20)、松島輝空(16)で挑み、同28位のチェコを相手に3-0のストレート勝ちを収め、前日のナイジェリア戦に続いての2連勝となった。

第1試合、世界ランク9位の張本は、同160位のT・ポランスキー(25)と対戦。第1ゲーム、193cmの相手に176cmの張本が引き締まった表情で向かっていく。フォアのスマッシュや強烈なカウンターが決まるたびに雄叫びをあげる。3連続ポイントを3度マークするなど相手を圧倒、最後のラリーも制して11-5で先取する。

第2ゲームでも張本の勢いは止まらず、9連続ポイントで連取に成功。しかし、第3ゲームに入ると、ポランスキーの強烈なスマッシュに手こずる場面が増え、この試合初めてのリードを許す。それでも何とか追いつき10-10でデュースに入るが連続得点を許し、このゲームを奪われてしまう。

ゲームカウント2-1で迎えた第4ゲーム、張本は6連続ポイントで大きくリードを奪い、「チョレイ!」と雄叫びをあげる。相手に4連続ポイントを許し粘られるも、最後は落ち着いてスマッシュを決め11-8。張本は日本のエースとしての貫禄を見せ、第1試合を3-1で勝利した。

第2試合には、世界選手権初出場の篠塚が登場し、堂々とした戦いぶりを披露。相手との長いラリーを制すと、ベンチで見守っている仲間に向かって大きくガッツポーズを見せるなど、チェコのエース、L・ヤンカリク(36)相手に気合十分のプレー。サウスポーから繰り出す強烈なスマッシュにバックハンドで9連続得点を記録するなど、3-0のストレート勝ちを収めた。

第3試合、日本は16歳の松島も世界選手権デビューを飾る。第1ゲーム、テンポよく得点を奪う松島。強烈なスマッシュを見せたかと思えばネット際に落とすショットも決めるなど、緩急をつけたプレーで得点を重ねていく。11-2で松島が先取する。

16歳らしからぬ落ち着きで試合を進める松島。スマッシュが決まっても、ほとんど表情を変えない。第2ゲームに入っても5連続ポイントをマークするなど連取に成功する。そして第3ゲームも相手を圧倒した松島が11-7で奪い、3-0のストレートで勝利した。

日本は張本、篠塚、松島3人全員が勝ち、3-0のストレートでチェコを下し2連勝を飾った。

■日本男子のグループリーグ対戦日程
16日 ナイジェリア(世界ランク18位)の棄権により日本の不戦勝
17日 日本 3ー0 チェコ(同28位)
18日 日本‐台湾(同9位)
19日 日本ーマダガスカル(同42位)

【卓球世界選手権団体戦】
40の国と地域が8つのグループに分かれ、各グループ総当たり戦を行い、上位3位までの計24チームが決勝トーナメントへ進出。男子団体は、世界ランク1位の中国が10大会連続優勝している。前回大会、日本は準決勝で中国に敗れ3位。日本が優勝すれば1969年以来、55年ぶりの快挙となる。