■スキー FISジャンプワールドカップ札幌大会・ラージヒル(17日、札幌・大倉山ジャンプ競技場)
スキージャンプの葛西紀明(51、土屋ホーム)が札幌で行われているワールドカップに出場し、ギネス世界記録でもある自身のワールドカップ最多出場記録を「570試合」と更新。また自身が持つ最年長出場記録も51歳256日と更新した。
葛西は3日に行われたTVh杯で1回目で4位につけると、2回目で逆転。2022年1月の雪印メグミルク杯以来、2季ぶりの優勝、50代になって初の頂点に立った。12日雪印メグミルク杯では2位と2試合連続で表彰台。そして前日の予選で106メートルを飛び、通過した50人中、45位で20年以来4シーズンぶりにW杯予選を突破した。予選通過が決まった葛西は両手を突き上げ「やっとこの場に戻ってくることができてすごくうれしい」と喜んだ。
そして迎えた本戦、出場すれば葛西は自身が持つギネス世界記録のW杯個人通算569試合出場を更新する570試合目。4番目のスタートとなった葛西の1回目は117mを飛び観客をわかせた。28位で1回目を終え、30位までが進める2回目に進出し、5季ぶりのW杯ポイントを手にした。ゲートが一段上がり、挑んだ2回目は失速し、104mで30人中30位と最下位に終わった。
W杯ランキング3位の小林陵侑(27、チームROY)が日本勢の最上位となる2位で表彰台に立った。
【葛西紀明5つのギネス世界記録】
・冬季五輪最多出場(8回)
・冬季五輪スキージャンプ最年長メダリスト(41歳176日)
・ワールドカップ最年長優勝(42歳176日)
・ワールドカップ個人最多出場(570試合)
・ノルディックスキー世界選手権ジャンプ部門最多出場(13回)
■葛西紀明(かさい・のりあき)
1972年6月6日生、北海道下川町出身。土屋ホーム所属。
W杯は東海大四高1年の1988年に初出場、W杯2013ー2014を41歳7か月で最年長優勝、五輪出場は日本勢最多の8回となる。














