■MLBキャンプ(日本時間17日、米アリゾナ州グレンデール)
ドジャースの大谷翔平(29)が復帰に向けまた一歩前進。打撃練習で特大の150m弾を放つなど、26スイング中13本の柵越えで周囲を驚かせた。
キャンプ8日目を迎えた大谷は全体練習に参加し、球団スタッフやバーンズ捕手らと談笑するなど、チームに溶け込んでいる様子。
ミーティング後、野手組とウォーミングアップ、ストレッチや走塁練習を行い、一度球団施設へと引き上げた。スケジュールには大谷がライブBP(投手を相手にした実戦形式の練習)の打撃メンバーに名前があったが、フィールドに姿を見せることはなく。このまま屋外での練習は終わりかと思われた時、大谷がバットを持って再度登場。今キャンプ3度目のフリー打撃を行った。
1打席目、初球をバントすると続く2球目をあっさりと柵越えをマーク。2打席目はスイングした5球全て柵越えを放ち、逆方向への弾丸ライナーを突き刺すなど、1打席目の最後から6スイング連続の柵越えを披露した。圧巻の打球は3打席目の3球目、右中間へ推定飛距離150mの豪快弾を放ち、デーブ・ロバーツ監督(51)が驚きの笑い声を発するなど、見ていた選手や球団関係者、ファンを魅了する一発となった。
この日の大谷は26スイング中、13本の柵越えとスイングした半数がオーバーフェンスという脅威のパワーを見せつけた。打撃練習を終えると、ファンが待ち構える通路でサインするなどファンサービスを行い、球団施設を後にした。
ロバーツ監督は大谷の状態について「まだベストの状態から遠いですが、トレーニングを続けているので、予定より早く順調に復帰に近づいています」と話し、「誰もが大谷がフィールドでプレーする姿を見たいと思っている事は理解しています。重要な事は大谷が開幕戦に間に合わせる事で、そのための時間は十分に残されていると思います」と、実戦復帰に向けて、着実に前進しているとした。