防犯もかねてスーパーの一角での寝起きに…

尚弥さん以外、家族全員が顔などを骨折し、ドクターヘリで病院に運ばれました。

嘉藤アナ:「当時は孤立集落?」

粟倉尚弥さん:「まったく孤立集落で、道も全部絶たれていたんで、(移動も)ヘリコプターしかなかった。電気もないし、とんでもない、なんか野戦病院みたいになっていました。けが人だらけで。小学校の避難場所が」

停電が続くこの地区ではおよそ2000人いる住民のうち半数ほどが今も残って厳しい避難生活を送っています。

そんな住民たちを支えてきたのが地元に唯一のスーパーマーケットでした。電気がない中でも営業を続けてきました。

粟倉尚弥さん:「ずっと営業していただいていますし、ここが無くなると町野は終わるなという感じがします」「電気ついていなかったんじゃないかな?」

中に入ると…

カメラマン:「今電気来たところ?」
もとやスーパー 本谷一知さん:「今電気きた!」

嘉藤アナ:「本当ですか!」「電気つきましたが、どうですか?」
もとやスーパー 本谷理知子さん:「最高」
もとやスーパー 本谷一知さん:「めっちゃうれしいです今、(電気)きて」

本谷さんはスーパーの隣にある自宅が被災し防犯対策も兼ねてスーパーの一角で生活をしています。

もとやスーパー 本谷一知さん:「おふくろはここ、おやじはおふくろと一緒に寝るのが嫌だって、あこの売り場の前に部屋つくって寝ています」

電気がついたのは元日以来38日ぶりです。