中国と日本の外務省高官が福岡で会談し、中国側は台湾問題や福島第一原発の処理水の海洋放出について厳しい姿勢を示しました。一方で、対話を継続する方針も確認しています。

中国外務省の劉頸松アジア局長と日本外務省の鯰博行アジア大洋州局長は2日、福岡市内で会談しました。

中国外務省の発表によると、劉局長は福島第一原発の処理水の海洋放出と台湾問題について「改めて中国の厳正な立場を表明した」ということです。

海洋放出について中国政府は一貫して「核汚染水」と表現、日本産水産物の禁輸措置を続けていて、会談でも同様の立場を改めて示したものとみられます。

一方で、今後も対話を続け、意思疎通を図ることで一致したともしています。