ミャンマー軍事政権は、3年前のクーデター後に繰り返し延長してきた「非常事態宣言」の期限をさらに6か月延ばしました。

総選挙もまた先送りとなる見通しです。

ミャンマー軍事政権は31日、今月で期限が切れる非常事態宣言について、6か月間延長すると発表しました。

評議会に出席した軍トップのミン・アウン・フライン総司令官は、「現在の治安情勢は安定しておらず、スピード感を持って努力を続ける必要がある」と強調しました。

2021年2月のクーデターで実権を握ったミャンマー軍は、統治を正当化するため非常事態宣言を発令しましたが、抵抗勢力との戦闘の激化で、宣言の延長を繰り返しています。

クーデターからあすで3年となりますが、非常事態宣言の終了後に実施する予定だった総選挙もまた先送りになるとみられ、混乱は長期化する見通しです。