中国当局は、台湾海峡上空を飛行する民間航空機の航路の一つを台湾寄りに変更すると発表しました。事実上の停戦ラインである「中間線」に近づくことになり、台湾側は反論しています。
中国民用航空局が変更を発表したのは、台湾海峡の上空を南に向かって飛ぶ航路の一つです。
これまで安全上の懸念を示す台湾当局との話し合いで実際は中国大陸寄りに飛行していましたが、こうした措置をやめて、2月1日から台湾寄りに飛行するとしています。
台湾メディアによると、近い所では「事実上の停戦ライン」とされる「中間線」からわずか8キロほどの距離だということです。
台湾で中国政策を担当する「大陸委員会」は、「台湾への政治的、軍事的な不当な狙いを民間航空事業で包み隠し、台湾海峡の現状を変更しようとしている」と非難。
中国側に対し厳正に抗議するとともに、一方的な変更をやめるよう求めたということです。
これに対し、中国で台湾政策を担当する「台湾事務弁公室」は31日の会見で、「空域管理の通常作業であり、台湾側との協議は必要ない」としています。

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