アメリカのバイデン政権は、中東の紅海周辺で船舶への攻撃を繰り返すイエメンの武装組織「フーシ派」を、テロ組織に再指定すると発表しました。
アメリカのブリンケン国務長官は17日、イスラム組織ハマスとの連帯を示し紅海周辺で商船への攻撃を繰り返す「フーシ派」を、テロ組織に再指定すると発表しました。来月16日に正式に指定され、「フーシ派」のメンバーや支援組織の資産を凍結できるようになります。アメリカは先週、「フーシ派」への空爆に踏み切りましたが、資金調達の面でも圧力を強めます。
一方、ロイター通信によりますと、「フーシ派」は、テロ組織に再指定されても「作戦に影響はない」と強調。「フーシ派」の報道官は17日、イエメンの沖合のアデン湾で、アメリカの船舶をミサイルで攻撃したと発表しました。
アメリカはトランプ政権下の3年前の1月に「フーシ派」をテロ組織に指定しましたが、政権交代後の翌月、バイデン政権がイエメンの人道危機を深刻化させかねないとして指定を解除しました。
米国務省 ミラー報道官
「(3年前とは)状況が大きく変わった。ここ数か月これまでになかったことが起きている」
国務省の報道官は、イエメンの人道状況を悪化させないよう支援活動への影響を最小限に抑える考えを示しました。

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