イスラム組織ハマスはイスラエル軍の攻撃により人質2人が死亡したとし、動画を公開しました。一方、イスラエルメディアは戦時内閣で人質解放を優先すべきとの意見があると伝えています。

ハマスは15日、人質とする男女3人の映像をSNSに投稿。この中で女性は同じ建物にいたという男性2人が「イスラエル軍の空爆により死亡した」と話していて、2人とみられる遺体の動画も続けて公開されています。

イスラエル軍は「男性は私たちの攻撃で死亡したのではない。ハマスのウソだ」などと反論しています。

一方、イスラエルの地元紙はガンツ前国防相ら戦時内閣のメンバー2人が“戦闘を一時停止してでも残りの人質を全員帰国させる広範な合意を目指すべきだ”との考えを示していると報道。人質解放前の停戦は認めないとするネタニヤフ首相らと意見の対立が生じているとしています。

こうしたなか、イスラエル中部では15日、パレスチナ人2人が盗んだ車で歩行者に突っ込み、さらに刃物で襲撃する事件がありました。地元メディアによりますと、1人が死亡、17人がけがをしたということです。