北朝鮮は、きのう夜に発射した「偵察衛星」について「正確に軌道投入し打ち上げに成功した」と発表しました。

朝鮮中央通信によりますと、北朝鮮の国家航空宇宙技術総局は、きのう午後10時42分ごろに金正恩総書記の立ち会いのもと、偵察衛星「万里鏡1号」を搭載した新型ロケットを「西海衛星発射場」から打ち上げました。

新型のロケットは予定された軌道に沿って飛行し、およそ12分後に「衛星を正確に軌道投入することに成功した」としています。

その上で、偵察衛星の打ち上げは「自衛権強化に関する合法的権利」と主張。「戦争準備態勢の強化に大きく貢献する」と強調しました。

北朝鮮は今年5月と8月にも軍事偵察衛星を打ち上げましたが、いずれも失敗していました。

今後、早い期間内に数個の偵察衛星を追加発射するとし、韓国などへの偵察能力を確保していく計画があると明らかにしています。

アメリカ国務省 ミラー報道官
「北朝鮮が違法に軍事偵察衛星を打ち上げたことを非難する」

今回の発射について、アメリカ政府は強く非難するとともに、北朝鮮に対して外交交渉に応じるよう改めて呼びかけました。

北朝鮮の弾道ミサイル発射について、国連のグテーレス事務総長は「北朝鮮による弾道ミサイル技術を利用したさらなる軍事衛星の打ち上げを強く非難する」などとする声明を発表しました。

グテーレス事務総長は「弾道ミサイル技術を使ったいかなる発射も国連の安保理決議違反だ」と指摘したうえで、「持続可能な平和と朝鮮半島の完全かつ検証可能な非核化という目標達成のため、前提条件なしで対話に復帰するよう北朝鮮に改めて求める」としています。