パレスチナ自治区ガザへの軍事侵攻を続けるイスラエルが一日4時間の「戦闘の一時停止」を始めると、アメリカ政府が明らかにしました。

アメリカ国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官は、イスラエルが9日からガザ北部で一日4時間の「戦闘の一時停止」を始めると明らかにしました。

3時間前に通知したうえで、一定の地域での戦闘行為を中断するとし、民間人の南部への退避や人道支援物資の運び込みが可能になるなどの見通しを示しています。

一方、イスラエルメディアによりますと、イスラエル首相府は声明で、「人質の解放なくして停戦はありえない。イスラエルは南部への安全な退避経路を設けており、8日も5万人が退避した」と述べました。イスラエル側はすでに住民の退避経路を連日確保していて、人質の解放を引き続き求めていく姿勢を強調したものとみられます。

こうしたなか、フランスでガザへの人道支援を話し合う国際会議が開かれ、およそ80の国や組織が参加しました。マクロン大統領は冒頭、「人道目的の戦闘の一時停止」を呼びかけるとともに、より長期の停戦に向けた努力も必要だと訴えました。

会議では海上回廊を使っての物資搬入の可能性などが話し合われましたが、イスラエル側は招待されておらず、具体的な成果につながるかは不透明です。

こうしたなか、アメリカ国防総省は8日にアメリカ軍が行ったシリア東部の武器貯蔵施設への空爆の後、アメリカ軍を狙った攻撃がシリアで3回、イラクで1回あったと明らかにしました。

先月17日から今月9日までに、シリアとイラクに駐留するアメリカ軍に対する攻撃は少なくとも46回に上り、あわせて56人がけがをしたとしています。

また、アメリカ国務省はエジプトのラファ検問所から人道支援物資を積んだトラックが8日に新たに106台ガザへと入ったと明らかにしています。