脱炭素化によるガソリン需要の減少などを背景に、石油元売り大手の「出光興産」は、“給油をしない”ガソリンスタンドの一号店を公開しました。

記者(東京・江東区)
「ガソリンスタンドに見えるこちらのお店、実はコーディングと洗車に特化したお店なんです」

出光興産があすオープンするのは、“給油をしない”ガソリンスタンド、その名も「apolloONE」です。

この店では、2016年から給油所としての機能を終了し閉店していましたが、あすからは洗車や整備といった燃料の供給以外の自動車関連サービスに特化して、再び営業を始めます。

脱炭素化によるガソリン需要の減少や、後継者不足などを背景に、国内の給油所の数は、ピークだった1994年度の半分以下にまで減少し、経営環境が厳しくなっていることが要因です。

出光興産 関東第一支店 新熊隆嘉支店長
「燃料油の需要が縮減していく中で、どうしても役目を終えてしまうSS(=ガソリンスタンド)がある、ガソリン以外のサービスを提供する場所としてapolloONEを用意しました」

出光興産は、地域の生活インフラとして、同様の店舗を2030年までにおよそ250店舗を展開したい考えです。